さて、「速度調整」のコンボボックスでは3つの選択肢が選択できます。
- 標準転送
- 高速(液晶アニメーションOFF)
- 特別(液晶OFF/CRCチェックOFF)
これはつまり、USBで本体に直接MP3を転送する際に、
本体の液晶で表示されるアニメーションを止めることで
転送速度を向上させようというオプションのようです。
実際に転送をしてみますと、「高速」ではアニメーションがなくなり、
「特別」ではそもそも液晶表示自体が消えてしまいます。
しかも「特別」ではCRCチェック(転送後のチェックサム検証)もなくなり、
少しでも余分な処理を減らして高速化しようという目論みのようですが、
これで果たしてどのくらい早くなるのでしょうか?
◇実験内容:
本体: MDM-H205R 青色仕様:-)
ファイル数: 34ファイル
合計: 127,720,962バイト
メディア: MMC 128MB (MDM-H205SW付属)
OS: Windows2000 SP2
| 転送時間 | 転送速度 |
標準転送 | 13分36秒 (816秒) | 156KB/秒 |
高速(液晶アニメーションOFF) | 13分17秒 (797秒) | 160KB/秒 |
特別(液晶OFF/CRCチェックOFF) | 13分17秒 (797秒) | 160KB/秒 |
結果は上記の通り、ちょっと期待ハズレの結果となりました。。。
128MBのMMCを埋めるのに13分以上掛かりますが、その中のわずか19秒を縮めるにとどまっています。
誤差の範囲……とまでは言いませんが、
ほとんど恩恵のないオプション
であることは確かでしょう(^ ^;
IO.DATA(DNA)がこのオプションの表示をOFFにしていたこと、
また、Ver 2.00からすっかり無くなってしまっていることも、十分うなずける内容です。
おそらく試してはみたものの思ったような効果が出ない為に機能自体を取り下げたのでしょう。
今回のこの機能自体は、結果的にはあまり意味のないものになりましたが、
この盲腸のような(?)痕跡からだけでも、IO.DATA(DNA)が、
転送速度の向上のために様々な試行錯誤を繰り返していたことがハッキリと伺えますよね。
saebaさん、面白い情報をありがとうございました!
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