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 ■ ファームウェア 1.10β版 公開(2002/02/22)

2002/02/22付けでIO.DATAよりHyperHyde Exrougeのファームウェア 1.10β版が公開されました。 主な改良点は以下のとおりです。(IO.DATAの発表より抜粋)
  1. 転送速度向上
  2. 高ビットレートに対応(〜256Kbps)
  3. 連続再生時間を延長(標準添付MultiMediaCardで20時間を超える)
なお、これはあくまでβ版であり、正式版ではありません。 万が一損害を被った場合でも、IO.DATAではサポート外になりますので、 慎重を期す方は正式版の公開を待つことをお勧めいたします。

ダウンロードは2002/02/27現在、下記のURLから行えます。
http://www.iodata.co.jp/products/sounds/2001/mdmh205/update/index.htm

ところで、このファームウェアアップデートには、元のバージョンに戻す手順もありますが、 「完全に何事もなかったかのように元に戻せる」 というわけではありません。 気になる方はまず元に戻したいときをご覧ください。


 ■ アップデート手順

アップデートの手順はダウンロードしてきたファイルの中にある README.TXT ファイルの 中に書いてあります。それにしても、配布はlzh形式のみ(Mac版はStuffit形式)で、 さらに手順を読むとHyperHydeManagerのアップデートはインストーラが無く 「ファイルの置き換え」をユーザ自身で行う、という手順になっており、

β版なのでスキルのある方しか試さないでね(はぁと)

みたいな暗黙の主張を感じます。 ここは 負けじと トライする姿勢を見せなくてはなりません(ぉぃ。

README.TXT … 説明ファイル
< UPDATE >
  h2update.exe … ファームウェアアップデートツール
  ver110b.hex … 1.10βファームウェアファイル
  初期.hex … 初期(出荷時)ファームウェアファイル
< H2MGR > … HyperHydeManager の置き換え用
  H2MGR.EXE
  mmcfat.dll
  mmcusb.dll

とはいっても、作業はごく簡単なものです。 配布されるlzhアーカイブの内容は右のようになっています。 ここで以下の2つの作業をします。

  1. ファームをアップデート

    まずExrougeをUSBで接続します。次に、 h2update.exeを起動すると、右の図のようなウィンドウが出ますので、 ここでver110b.hexを選択してOKを押すとアップデートが始まります。 アップデートが終るまではExrougeを外さないでください。

  2. Managerソフトをアップデート

    H2MRGフォルダの中の3つのファイル(H2MGR.EXE, mmcfat.dll, mmcusb.dll)を、 インストール済のHyperHydeManagerの同名ファイルと置き換えます。 これらのファイルは通常は

    C:\Program Files\I-O DATA\HyperHyde Manager for Exrouge\

    というフォルダの中にあります。上書きする前に、元に戻せるように 必ず元々あった H2MGR.EXE, mmcfat.dll, mmcusb.dll を別の場所に 保存しておいてください。例えば _bak100 というフォルダを作って そこに移動しておけば、あとですぐ元に戻す事ができます。
以上で、1.10β版へのアップデートは完了です。 バージョンアップが正しく行われたかどうかを確認しましょう。 本体ファームウェアのバージョンは、本体のメニューから「情報表示」−「バージョン情報」 を選んで「version 1.10b」となっていればOK。HyperHyde Managerのほうは、 ウィンドウ上部のメニューから「ヘルプ」−「バージョン情報」を選んで 「HyperHyde Manager for Exrouge 1.10β」と表示されればOKです。


 ■ アップデートの効果(即席テスト)

以下はファームウェア1.10βにおける効果を即席のテストで測った結果です。 他の方の環境で同じような結果になるかどうかは判りませんが、 ご参考になれば幸いです。 なお、繰り返しになりますが、β版ファームウェアの適用はあくまで自己責任です。 これによって致命的な損害が起こったとしても、保証/サポートはありません。

【 転送速度テスト 】

 USBケーブル経由での曲の転送テストです。
  1. MMC 64MBによるテスト、16曲 60.4 MB (63,378,349 Bytes)

      v1.00 → 10分29秒 (629秒) = 101KB/秒
      v1.10β→  8分36秒 (516秒) = 123KB/秒 【22%の速度向上】

  2. SDカード128MBによるテスト、29曲 118 MB (123,972,430 Bytes)

      v1.00 → 18分26秒 (1106秒) = 112KB/秒
      v1.10β→ 13分59秒 ( 839秒) = 148KB/秒 【32%の速度向上】

→◎ カードライタによる書き込み(300KB〜500KB/秒)には遠く及びませんが、 従来と比べたらかなりの好結果ですね。SDカードライタが無い、あるいは、 標準のUSB転送が気に入っているという方は、かなり嬉しいアップデートでしょう。

【 高ビットレート演奏テスト 】

 新しくサポートされたという、256KbpsのMP3を再生してみました。
  1. テスト曲、256Kbpsエンコード 6分30秒

      v1.00 → 音飛び20回
      v1.10β→ 音飛び 9回

→△ うーん、確かに若干良化した気もしますが、 これで256Kbps対応を謳うのはどんなものでしょう。。。?? たしかにMP3はたとえ同じビットレートでも曲によって負荷の高さが異なりますので、 たまたま高負荷の曲だったのかもしれないのですが、それにしても苦しいです。

【 連続再生時間テスト 】

 残念ながら20時間連続でテストする気力は今のところありません ^_^;(ごめんなさい)


 ■ 元に戻したいとき

元に戻す場合は、アップデートとは全く逆の手順を行えばOKです。
  1. ファームを「初期.hex」でアップデート(?)

    ExrougeをUSBで接続し、 h2update.exeで今度は「 初期.hex 」を選択してOKを押すと 初期版のファームウェアが書き戻されます。

  2. Managerソフトを元に戻す。

    あらかじめ別の場所に保存しておいた H2MGR.EXE, mmcfat.dll, mmcusb.dll の3つのファイルを、 HyperHydeManagerのフォルダに書き戻します。
以上で、差戻し作業は完了です。しかし念のため注意ですが、 厳密には「出荷状態に戻った」のではなく、出荷時と同等品のファームを上書きした という表現が正しいようです。本体のバージョン情報を確認すると「Version 1.01」 と表示され、出荷時の「1.00」ではないことが判ります(yoriさん、出荷時Ver.の情報ありがとうございます)。

疑った見方をすれば、IO.DATAが「一度ファーム入れ替えをした証拠を残した」と言えますが、 思い切り善意に解釈してあげれば、「出荷時の1.00に些細なバグがあり、その修正だけは入れておいた」 ともとれます ^_^; (やさしすぎ?) いずれにせよ、「完全に何事もなかったかのように元に戻す」ことはできないようです。 その点は念のため踏まえた上で作業に臨みましょう。

[ 追加情報 ] (2002/03/14)
Exrougeの中でも、出荷された時期によって、はじめからファームウェア v1.01 を搭載して 出荷されているものが存在するようです(yamaさん、情報ありがとうございます)。 この場合、おそらく上記「初期.hex」で書き戻されるファームウェアも同一のものだと考えられますので、 購入時の状態に「完全に何事もなかったかのように元に戻す」ことができると思われます。 また、このようにv1.01で出荷されている商品が存在する以上、上記で指摘した 「v1.01は、一度ファーム入れ替えをした証拠」という仮説はどうやら適切ではないようです。 v1.00とv1.01の厳密な違いについてはまだ明らかにされていませんが、 IO.DATAとして初期版の1つと認知しているv1.01に戻せるということは、 このファームVer.UPもそれほど危険な作業ではなさそうです。 (ただしくれぐれも、ファーム転送中にUSBケーブルを抜いたりする事故にはご注意ください)