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■ ファーストインプレッション

既に購入してから2週間が経ち、いくつか気になる点もでてきたものの、 全体的に凄く満足のいくアイテムだと思います。 現在は128MBのSDカードを買って使用しているのですが、 この中に自分で今までため込んできたビットレート160KbpsのMP3が約100分程度 詰め込めます。MDプレイヤーを使っていた頃は、いろいろな曲を聴くために、 お気に入りのMDを5〜6枚カバンに詰め込んで一緒に持ち歩くようにしていたのですが、 今ではそんな必要もなくなりました。MP3プレイヤーではデータを簡単に書き換えられますので、 朝、お気に入りの曲を選んで転送して通勤中に聴き、翌朝にはまた気分で別の曲に 書き換えるといった使い方をしています。 本音を言えば128MB(100分)ではまだ物足りなさを感じるのですが、 近日中に256MBあるいは512MBのSDカードが手に入る状況になると思いますので、 その場合は200分(3時間以上)/400分(6時間以上)が1枚のカードに記録できます。

音のクオリティも満足いくものでした。付属のイヤフォンは 低音がスッポリ抜けてしまう非常に質の悪いモノでしたが、Sonyの 2000円〜3000円のイヤフォンに換えたらとても良い音になりました。 低音(BASS)/高音(TREBLE)を調整できる簡易イコライザも内蔵していますので、 自分好みの音にするのはそう難しくはないでしょう。

さて、このExrougeの最大の欠点が、 付属のUSBケーブルを使ったMP3データの転送速度です。 メーカーのページでは約1Mbpsとなっており、実際に計測してみると それに近い100KB/秒という実効速度になっています。 これがどのくらい致命的なのかと言いますと、64MBのSDカード一杯に データを転送するのに約10分も掛かります。 すると、どういうことになるか、おのずと想像がつくと思いますが、 128MBのカードだと約20分、 256MBのカードでは約40分、 512MBでは1時間20分という計算になります! これでは朝、通勤前に書き換えて…というシナリオもままなりません。 64MBくらいのカードを使っている段階ではまだ耐えられますが、 それで我慢しているようではせっかく外部記憶を使っている意味がありません。

しかし、その状況は勇志によって開発されたフリーの書き込みソフトを使うことで 現在はほぼ解消されています。SDカードを直接読み書きできるカードリーダがあれば、 300KB/秒〜500KB/秒という、標準USB経由の3倍から5倍のスピードで書き込むことができる ようになるでしょう。

■ 使用感レポート

約1ヶ月使ってみて、いろいろ気になる点も出てきましたので、 良い面も悪い面もだいぶ把握できたような気がします。最大の欠点である転送速度が、 多くのフリーソフト作者の方々のおかげで解決されましたので、 それ以外には特に大きなトピックもないのですが、 小さな点を含めいくつか気になるポイントを記しておきましょう。

[ヘッドフォン]
音質を求める場合、ある程度のレベルのイヤホンを新規購入することは必須となります。 私はSonyのMDR-E838LPという2000円くらいの大衆イヤホン(笑)に換えましたが、 この程度のイヤホンでも十分な音質を確保することができます。 こうして、あるレベルの(低音をしっかり通してくれる)イヤホンを使い出せば、 イコライザの設定自体はそんなに奇抜なものにしなくても大丈夫です。

[イコライザ]
ExrougeのイコライザはUSBでPCに接続した状態でソフト(HyperHydeManager)から TREBLE(高音)、BASS(低音)、DBB(超低音強調)の3つのパラメータで指定する方法になります。 イコライザ設定を名前を付けて保存でき(幾つでも)、その設定を本体に5つ転送できます。 本体側ではその5つの設定のうちどれを選ぶか、という操作しかできません。 私はあまりイコライザを大きく動かさないほうですが、若干低音を強調したものが好みです。

設定名TREBLE(高音)BASS(低音)DBB(超低音)
User1(-2-1v1)-2-1LEV.1
User2(-3+0v2)-30LEV.2
User3(+2+2v0)+2+2無効
User4(-1+1v2)-1+1LEV.2
User5(+0+0v2)00LEV.2

この中ではUser2をよく使っています。MP3の高音がキンキンと辛く感じることが多いためです。 ちなみに、こういった設定は完全に「使用するヘッドフォン依存」ですから、 異なるヘッドフォンを使っている人の設定を真似てもあまり意味はありません。

[USB端子のフタ]
Exrouge本体のUSB端子のフタはゴム性ですが、ちょっと気を抜くとポロッと落ちる くらい不安定です。無くしてしまいがちなので、 外したままで使う人も多いとか。

[ソフトHOLD]
どんな携帯プレイヤーでも、誤操作防止の「HOLD」機能は欠かせませんが、 ExrougeではこのHOLDが機械式ボタンでカチッとできるようになっていません。 具体的にはジョグボタンを長押し(1秒以上)することでHOLDモードになるのですが、 この「HOLDするのに長押しが必要」というのが 意外に使い勝手悪いです。 ただでさえExrougeは各種ボタンがむき出して、誤操作が頻繁に起きがちなのですが、 逆にHOLDモードにしていると、瞬間的に音量操作などができないため困りものです。 混雑した電車などでは、隣の人との距離によって音量をこまめに調整している 私にとって、「HOLD解除(ジョグボタンを1秒長押し) → 音量などの別操作」というのは かなり煩わしいのです。結局私はほとんどHOLD機能を利用していません。

それから、ソフトHOLDの悲しさというか、電源が入っていない時にはHOLD状態にできません。 どういうことかと言いますと、「勝手に電源が入らないようにHOLDしておく」といった 使い方ができない、ということです。最初はこれで結構泣きました。 電車が満員になってきた時にしばらく止めておこうと思っても、ふとしたはずみで いきなり再生ボタンが押されて大音響が!という事態に何度がなりました(+_+;) 幸いExrougeはボタンのマッピングが数種のパターンに変更できるため、 再生開始の機能を「LとRの同時押し」に割り当てることで、いきなり再生されることは無くなりました。 でも、やっぱり機械式HOLD欲しいです。。。

[デコードミス]
Exrougeを使用していると、たまーに「ザッー!」とか「キュイッ!」とかいった感じの 異音が飛び込んでくることがあります。これはMP3のデコードをミスした時に起こるようです。 デコードチップのバグが原因なのか、あるいはカードからの読み込みが追いつかなかった時に 起こるのかはよく判りません。いい加減な主観的感触でいえば、1時間に1〜2度くらいの頻度で 起こるような気がします。外出時の暇を埋めるプレイヤーとしては、許容できる範囲ではあります。

[電池の保ちについて]
単4電池1本で公称19時間の再生を誇るExrougeですが、 これは付属のMMCメディアを使用した場合の値です。 SDカードは一般的にMMCより多い消費電力を必要としますので、電池の保ちはかなり落ち、 IO.DATAの公称値は12時間となっています。 私はMaxellのニッケル水素充電池(HR-4S)を2本使い、一日おきに充電→差替えを して交互に使っています(一般に、充電池のほうが普通のアルカリ電池よりも性能が低い)。 充電池でどのくらい保つのか実験してみたところ、ニッケル水素充電池+SDカード128MB を使った際の保ち時間は約7時間でした。 2本の充電池を一日おきに換えて使用する分には十分な時間とも言えます。

[付属のRipperソフト]
ExrougeにはCDからMP3にリッピングするソフトが付属しています。が、実は私、 これを一度も起動したことがありません(^ ^;; これからも使うつもりはありません(笑)

[大容量SDカード]
私自身は128MBまでしか使用したことがありませんが、 他のサイトで見かけたユーザのレポートでは、 256MBのSDカードは正しく認識し、問題なく使用できたそうです。 512MBのSDカードについては2002/1/27現在まだレポートを見かけません。 私は2002/1/17にソフマップに行き、「512MBのSDカードが入荷できたら直ぐに連絡ください」 とお願いしているのですが、貰った連絡は一度(1/20)だけ、

「1/21予定でしたが、メーカーに問い合わせたら入荷未定だそうで…」

そりゃご丁寧にどうも…。Panasonicさん大丈夫?? (別のサイトで見た噂では、出荷を2月下旬に延期したらしいです。悲しい…)