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▲VBR再生実験
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■ VBR再生実験1 [ VBR max160Kbps テスト]
テスト趣旨:
私はいつもCBR 160Kbps のデータを基準としていますので、
VBR 最大160Kbpsで同じレベルのクオリティを保ちつつ、
どこまでサイズを落とせるかを目的とします。
(元々「同サイズ=より良い音」「同じ音=サイズ減」がVBRの目的)
音質を落とさずにサイズを減らし、その上で
Exrougeで再生に支障がないかどうかをテストします。
テスト曲データ:
布袋寅泰「My Name Is Desire」(アルバム「SCORPIO RISING」より) 5分55秒
エンコードエンジン:
LAME version 3.91 オプションは表中のとおり。
実験1 VBR max160Kbps テスト結果:
名称 | LAMEオプション | サイズ (降順) | 比 率 | 再 生 | 音 質 |
-q | -v | -V | --abr | -b | -B | -m | --r3mix |
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1. CBR 160Kbps |
-q0 |
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-b 160 |
| -m s |
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7,109,613 | 100% | ○ | ○ |
2. VBR 96〜160Kbps V0 |
-q0 | -v | -V0 |
|
-b 96 | -B 160 | -m s |
|
6,967,163 | 98% | ○ | ○ |
3. VBR 96〜160Kbps V2 |
-q0 | -v | -V2 |
|
-b 96 | -B 160 | -m s |
|
6,903,975 | 97% | ○ | ○ |
4. VBR 96〜160Kbps --r3mix |
-q0 |
|
|
|
-b 96 | -B 160 | -m s | --r3mix |
6,846,098 | 96% | ○ | ○ |
5. VBR 96〜160Kbps V5 |
-q0 | -v | -V5 |
|
-b 96 | -B 160 | -m s |
|
6,388,764 | 90% | ○ | ○ |
6. VBR 96〜160Kbps V7 |
-q0 | -v | -V7 |
|
-b 96 | -B 160 | -m s |
|
6,027,517 | 85% | ○ | ○ |
7. VBR 96〜160Kbps --abr 128 |
-q0 | -v |
| --abr 128 |
-b 96 | -B 160 | -m s |
|
5,797,108 | 82% | ○ | △ |
8. CBR 128Kbps |
-q0 |
|
|
|
-b 128 |
| -m s |
|
5,687,715 | 80% | ○ | △ |
9. VBR 96〜160Kbps V9 |
-q0 | -v | -V9 |
|
-b 96 | -B 160 | -m s |
|
5,288,653 | 74% | ○ | △ |
結果的に、上記9つ(VBR 7つ)の実験では、VBRによって再生に支障が出るものはありませんでした。
160Kbpsくらいを上限とすれば、デコードに必要以上の負荷が掛かることはあまり無いようです。
最大レートをもっと向上させた場合の実験は別の機会にしますが、
Exrougeの最大再生レート224Kbpsくらいまでとすると、VBRはそれより若干低めに
最大レートを設定する必要がありそうです(これはあくまで予想です)。
さて、再生に支障がないとすると、必然的にサイズと音質のトレードオフで
適切なものを選択することになります。この実験の場合、判りやすいように
最大レートのほうを160Kbpsで固定していますから、音質が1.のCBR 160Kbpsを
上回ることはありません。すると音質が気にならない程度でどこまでサイズを
減らせるかが勝負です。
これは個人的な印象ですが、サイズを減らしたいと思ったとき、
最低でも10%以上カット
できなければ、VBRにする意義は薄いでしょう。
10%も減らないのであれば、安心のCBRを使用した方が良いハズです。
するとせっかくVBRを使ってもサイズ減の効果が薄い2. 3. 4.のような設定は
あまり有用とは言えません。有名な--r3mixプリセットも、
これは高ビットレートで良質な音を出すものであって、
最大を160Kbpsにしてしまうと、ほとんどの部分が160Kbpsに
へばりついてしまいます(これではあまりCBRと変わりません…)。
逆にCBR 128Kbpsと同じくらい削った7. 9.のような設定ですと、
今度は音質の劣化が徐々に感じられるようになります。
全体的に籠もり気味になって、逆に高音のシャリシャリ感も少しあります。
サイズが示すとおり、CBR 128Kbpsレベルの音質に近づいているといって良いでしょう。
その中間である5. 6. のような設定は、音質的にもそれほど劣化を感じることもなく、
またそこそこのサイズ減を達成しています。64MBのMMCには約62MBのMP3データを書き込めますが、
1.のCBR 160Kbpsのときには約52分しか
保存できないところを、5.の設定では約57分、
6.の設定では約61分保存できることになります。
みなさん自身で音を聞いてみて、このくらいの設定で劣化を感じないようでしたら、
こういったVBRの設定は有益であるといえるでしょう。
ちなみに私はというと、自宅のHDDに保存しているMP3は安全を期して全てCBRにしてあるため、
Exrougeに保存するときだけVBRにするというわけにもいかず、今まで通り
CBR 160Kbpsで運用していく予定ですが…。
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