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 ■ 128MB MMC付属版Exrouge「MDM-H205W」

Exrougeの発売から3ヶ月半経った2002年3月26日、新しく128MBのMMCを付属した マイナーバージョン「MDM-H205W」が登場しました。MP3チップが変わっているのでは ないかという噂が出たり、MMC 128MBの高性能ぶりが噂されたりしましたので、 私も興味津々で、ついに2台目のExrougeとして購入しました。ナニワ電気で20,900円です。

2002年4月現在、価格.comにおけるExrouge最安値、およびMMCの市場価格は以下のようになっています。


製品店頭価格MMC店頭価格差額(本体分)
MDM-H205 (MMC 32MB付属)12,980円2,300円10,680円
MDM-H205R (MMC 64MB付属)15,100円4,490円10,610円
MDM-H205W (MMC 128MB付属)20,800円11,800円9,000円

こうしてみると、Exrougeの本体の価値はほぼ1万円ということになり、 その中でも128MB付属版は、プレミアの付いているMMC 128MB単体を購入するより 多少お得に手に入れることができるのが判ります。 今買うなら、文句なくH205Wでしょう。

さて、このH205Wを購入した直後、 さっそく分解してみましたが(笑)、 残念ながら使用されている各種部品はH205Rとまったく同じものでした。 噂されていたMP3チップも、まったく同じ SANYOの LC82310、 USB制御チップも同じく SANYOの LC87F5664A です。 ファームウェアのバージョンも1.10でしたので、 どうやらH205やH205Rをファーム1.10にアップグレードすれば、 本体はH205Wと全く同じになるようです。


 ■ MMC 128MB、驚きの実力!

本体は全く変わらなかったH205Wですが、 128MBのMMCは噂通りの素晴らしい実力です。 下記は転送速度(書き込み速度)を3種類の方法で調査したものですが、 いずれの場合でも64MB MMCどころか128MB SDカードをも上回っています。

転送方法 MMC 64MB SD 128MB MMC 128MB
Exrouge直接転送 123KB/秒 148KB/秒 157KB/秒
USB SDカードライタ 291KB/秒 395KB/秒 601KB/秒
PCMCIA SDカードアダプタ 415KB/秒 583KB/秒 1,170KB/秒
USB SDカードライタはmaxellのUA5を使用。
PCMCIA SDカードアダプタはPanasonicのBN-SDAAP3を使用。

USBケーブルによる直接転送の場合は、SDカードの場合を若干上回った程度でした。 転送時にHyperHyde Managerで表示されている速度は常に160KB/秒を上回って最大時には 290KB/秒などと表示されたりするのですが、実際に120MB程度転送してその時間を測ってみると、 本当の速度は160KB/秒前後で止まることがわかります。

圧巻なのは直接カードライタで書き込みをしたときの速度です。 USBカードライタのUA5を使用した場合でも、601KB/秒は64MB MMC時の2倍以上、 128MB SDカードを50%以上もうわ回っています。 そして、PCカードアダプタのBN-SDAAP3を使用した場合、ついに1MB/秒の大台を突破します。 その速さは64MB MMCの3倍ちかく、128MB SDカードと比べてもぴったり 2倍です。 この速度(1,170KB/秒)で書き込めれば、 128MBのメディアいっぱいにMP3データを書き込んでも、 なんと2分以内に書き込みが終了してしまいます。 できるだけ速く書き込みたいという方は、128MB MMCには注目です。

続いて、電池持続力を計測してみます。 電池はパナソニックの普通の単4アルカリ乾電池「LR03(G)」(LR03GK/8VSW)で、 128MB MMCと128MB SDカードの差を比べてみました。


連続再生時間
128MB SDカード8時間32分
128MB MMC17時間16分

SDカードはやはり電池が保ちません。 同じ容量で、書き込み速度も1.5〜2倍、さらに電池の保ちも2倍以上となると、 若干価格差があってもMMCの性能のほうを選びたくなるのは当然でしょう。 他に手持ちでSDカード必須の機器がある場合を除き、 128MB MMCはいまのところExrougeのベストセレクションであると思われます。 (MMCの17時間はいいとして、SDの8時間はちょっと短くないだろうか、公称値の2/3しか…。)


 ■ 次の期待は大容量(512MB/256MB)SDカード

H205Wは本体は従来品と全く同じでしたが、何と言っても上記のような強力な実力を持った 128MB MMCが付属していることが最大の特徴です。 今まで128MBのメディアはSDカードしかなかった為、アルカリ電池を使用している方は そのコストパフォーマンスの悪さに苦悩していたと思いますが、 そんな方にも128MB MMCという有力な選択肢ができました。 また一方で、書き込み速度を出来るだけ速くしたい、という方にも 128MB MMCは現在最速の書き込み速度を提供してくれます。

さて、次の期待は5月、6月に登場すると言われている、大容量SDカードです。 連続再生時間は従来のSDカードよりさらに悪化する可能性もありますが、 何と言っても書き込み速度が非常に高速な(と言われている)のが最大の特徴です。 従来のSDカードがスペック上で最大2MB/秒であったのに対し、 大容量SDカードは最大10MB/秒(従来の5倍)を誇ります。 机上の計算で言えば、従来のSDカードの600MB/秒の5倍、 すなわち

3MB/秒という超高速で書き込める可能性

が見込めるわけです。 もし本当に3MB/秒で書き込めるとしたら、512MBという巨大なメモリでも わずか3分たらずで書き込めてしまうことになります。 (従来のUSB転送(150KB/秒)で転送したらなんとまるまる1時間!!) 今後もExrougeを取り巻く環境はどんどん進化していくに違い有りません。