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△ファーム1.10
△VBR再生実験
△MMC 128MB
△512MB SDカード
△連続再生時間
△隠しボックス
△MMC 256MB?
△長時間再生SD
▲ビットレート
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■ ビットレート、CBR/VBRが連続再生時間に与える影響
今までは連続再生時間を、CBR 128Kbps固定で測定してきました。
ではビットレートを変えたり、VBRにしたりした場合、連続再生時間はどの程度影響を受けるのか、
これは多くの皆さんが興味を持たれるところだと思われます。
そこで実際に計測を行ってみたところ、予想以上に大きな差異が現れることが判明しました。
◇実験環境◇
HyperHyde Exrouge: MDM-H205SW
ファームウェア: Ver 2.00
設定: 省電力設定
ボリューム: 10
使用カード: MDM-H205R付属64MB MMC
電池: Panasonic LR03G/8VSW
MP3エンコーダ: LAME 3.91
MP3ファイル: 6曲、27分30秒をRANDOM REPEATで再生
◇実験結果◇
タイプ |
ビットレート |
Lameエンコードオプション |
ファイルサイズ |
再生時間結果 |
CBR |
128Kbps |
-b 128 -q0 -m j |
26,426,298 バイト |
18時間38分22秒 |
CBR |
192Kbps |
-b 192 -q0 -m j |
39,639,450 バイト |
12時間55分48秒 |
VBR |
128Kbps |
--abr 128 -q0 -m j |
27,370,449 バイト |
18時間25分09秒 |
VBR |
192Kbps |
--abr 192 -q0 -m j |
41,163,034 バイト |
12時間12分02秒 |
(タイプは便宜上VBRとしてありますが、実際のエンコードオプションは、
アベレージ・ビットレートを指定するABRです)
この結果は少々ショックな方も多いことでしょう。
- 192Kbpsは128Kbpsに比べて、連続再生時間が2/3程度に落ちる。
ビットレートの比がそのまま再生時間に影響しているような振舞いです。
- VBR(ABR)は、同じ程度のアベレージ・ビットレートを持つCBRとあまり変わらない。
VBRの方がデコードに演算パワーが必要というイメージがありましたが、
結果を見るとそれほど強い影響は出ていないようです。
この結果から、連続再生時間を左右するのは「カードへのアクセス」すなわち
「読み込むデータの量」
がほとんど全てであり、
単位時間当たりのデータ量=アベレージ・ビットレートの高低がそのまま連続再生時間の長短に繋がっているのではないか、
と推測をすることができます。
長時間再生SDのレポートでも判る通り、カードからのデータ読み込みは、Exrougeの連続再生時間に多大な影響を与えています。
従って、単位時間当たりのデータ量を示すビットレートがここまで影響を与えることも頭では理解できます。
それにしても、128KbpsがMP3ではいわば最低限のラインと言われることが多い中、それと同じくらい良く使われるであろう
192Kbpsでこれだけ再生時間が縮まってしまうというのは、やはり少し残念な結果と言えるでしょう。
さて、この結果をご覧になって、普段から192Kbpsのデータを利用されている方は、
「なんだ、Exrougeってダメじゃん!」
と感じる方も多いかと思いますが、
ちょっとひと呼吸置いて考えてみてください。
他の機種ではどうなのでしょうか?
恐らく多くの機種に於いて、データ読み込みの量が再生時間に影響を及ぼすのは必至と考えられます。
その影響がExrougeよりマシなのか、あるいはより顕著になってしまうのかは、その機種ごとに検証しなければ判りませんが、
いずれにせよ「長時間再生」という観点から見れば、高ビットレートが低ビットレートに比べて苦戦を強いられるのは
間違いないと言えるでしょう。
尚、もう1つ疑問に上げられている「ボリューム」の大小による影響については、今後の計測で明らかにしたいと思います。
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■ 連続再生時間の測り方(ご参考)
連続再生時間を測る時は、手にストップウォッチを持って測ったりしていたら
人間のほうが先に参ってしまいます。
いつ止まるとも判らないExrouge相手にずっとスタンバイしていなければならない訳ですから。
それだけは絶対避けたいところです。
そこで何か録音機械にずっと録音させておく方法をとります。
10時間も20時間も録音できる媒体はそうありませんので、
最もお手軽な方法はPCで録音する方法です。
Exrougeのヘッドフォン端子に挿したコードをPCのラインINとつなぎ、
PCで.wavファイルに録音します。
ただし、.wavフォーマットは規格上2GBというファイルサイズ制限がありますので、
通常のCD音質(16bit,44.1KHz,ステレオ)では2時間程度で止まってしまいます。
そこで音質を目一杯下げて録音します(8bit,2.0KHz,モノラル、等)。
音が鳴っているか、止まったか、だけが判れば良いのですから、これでも十分目的を果たすことができます。
これで録音を開始してから放っておいても、あとで結果を確認することが可能です。
尚、ライン出力とイヤホンではインピーダンスが異なる為、この測り方ではイヤホン使用時より
若干長めの連続再生時間が計測される可能性があるとのご指摘をいただきました。
上記結果はその点をご考慮の上ご覧いただけますと幸いです。
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■ 測定に使用したMP3ファイル
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