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C-KOM の FREE WALK AVENUE

「嗚呼、メモリぱにっく! (V233編)」

1999.1.25

PC-9821 V233にバルクSDRAMメモリ
さらなる増設が急務。128MBは…?
とりあえず64MBバルクを購入。しかし……!
98とRAMチップの不思議な関係
情報はWWWに有り
該当メモリを発見!!
ようやく認識!みなさんも気を付けましょう…

私の使用パソコンはNECのPC-9821 V233/M7-D2という機種です。生まれて以来約10年間 日本の標準機として君臨してきたPC-98ですが、AT互換機の世界標準時代を迎え、 どうやらその役目を徐々に終えつつあるようです。

しかし、同じPC-98でも、その晩成期に作られたPC-9821VシリーズやPC-9821Xシリーズでは 話は違ってきます。AT互換機との差はほとんどなくなり、周辺機器はほとんどAT互換機用の ものを流用できてしまいます。外付けの周辺機器は言うに及ばず、内蔵ハードディスクだって、 PCIボードだって、そして、メモリだって……

PC-9821 V233にバルクSDRAMメモリ

私の使用しているPC-9821 V233/M7-D2には、DIMMスロットが2つ、SIMMスロットが2つ 搭載されており、初期状態では32MBのSDRAMが1本挿さっています。 もう1つのDIMMスロットは、SIMMスロットx2と排他利用になっており、 DIMMに挿すとSIMMが使えない、SIMMに挿すとDIMMが使えないという、 ちょっともどかしい仕様になっています。しかし、SIMMに挿すと、 DIMMに挿してあるせっかくの高速SDRAMが、SIMMのアクセスタイミングに 合わせて動作するという勿体ない事態になりますので、普通はDIMMを2スロット 使用するのが普通です。ちなみに、同じ境遇にある機種には、同型番のV200/Mシリーズ があります。

さて、Windows95を動かすには32MBのメモリはあまりにも辛いですので、 昨年(98年)1月、私はSDRAM 32MBを一本追加する決心をしました。 当時はSDRAMの32MBがバルクで7,800円、64MBになると19,800円程度 掛かりましたので、とりあえずお手ごろ価格の32MBに飛びついたのです。

ところで、まずPC-98拡張の基本として、「メーカー保証品を選ぶか、無保証バルク品を選ぶか」という 基本的な問題があります。メモリで言えば、I・O DATA、メルコ、Logitecなどから出ているメモリの中から、 自分の機種にあったモノをしっかり選べば、まず動作しないと言うことはありません。 万が一動作しなくても、不良品としてメーカーにクレームを付けることが出来ますので、 初心者の人でも安心して拡張できます。一方、そこらでAT互換機用として売られている バルクメモリというのがあります。これは言ってみれば、

何だかよく分からないけど、
包装もされずにバラ売りされている

妖しげなメモリのことです。妖しげとは言っても、まずほとんどのものが動作します。 動作しなくても、機械そのものの故障であればショップが保証してくれるモノがほとんどです。 自分のマシンで使用できる確証がある程度あるのなら、こちらを選んだほうが間違いなく お得なのです。その価格たるや、メーカー品の半分にも満たないことが多いのですから…。

昨年私が飛びついた、その32MBのSDRAMは、私のV233の2nd DIMMスロットに収まり、 何事もなく正常動作を始めました。これによって私は、さすが晩期の98は 素晴らしい!これでAT互換機用のメモリをいくらでも流用できるゾ!、と 内心ほくそ笑んでいたのです。ですが…………、これは大きな勘違いでした。 この経験はその後、パニックの引き金となって帰ってくるのです。

さらなる増設が急務。128MBは…?

バルクSDRAM 32MB増設成功から1年が経ちました。この当時、私のパソコン利用状況には 2つの変化が訪れていました。
  1. 音楽CD-Rを焼き始めた

    このため、.wavファイル録音をしなければならないのですが、HDDがE-IDEの為、 ディスクアクセスに行くと、CPUに大きな負担が掛かり、音飛びが発生してしまいます。 ディスクを外付けSCSIにするという手もあるのですが、手っ取り早くスワップ回数を減らす為、 メモリの増設による解決が望まれました。

  2. Virtual Desktop というフリーウェアを使い始めた

    これはもの凄く有用なソフトです。作者の方に感謝感激です!
    Virtual Desktopというソフトは、通常設定している広さの画面(例えば1024x768)を、 複数個使い分けることが出来るソフトです。これによって、ある画面ではWordを全画面で使用し、 別の画面ではNetscape Navigatorが全画面で起動され、というような使い方ができます。 Windowsの狭い世界が一気に広がるのです。ところが、調子に乗って使っていると、 アプリケーションがドンドン並列に起ち上がってしまい、メモリが足りなくなってきました。
こうなるとメモリ増設は急務です。しかし、もともと2つしかないDIMMスロットは既にどちらも 32MB SDRAMで埋め尽くされています。これらを引き抜いて、もっと大きな容量のメモリを挿すしか 手はありません。そこで、できるだけ損をしないように、32MBのSDRAMを1本引き抜いて、 そこに128MBのSDRAMを挿すことで、合計160MBにしようという計画を立てました。

普段ならそこで

ポコッと

買ってきてしまうところなのですが、このときは何故かちょっと慎重でした。 そこで、とりあえずカタログを見直すことにしました。そしてまずここで考え込みます。 「最大メモリ:128MB」。 ……う、これはどう解釈したらよいのでしょう。マザーボードやその他の環境による制限なのでしょうか。 それともただ単に

NEC純正メモリがそれしか売っていないから

NECがそう書いている、というだけの話なのでしょうか(^ ^; 私はかつて、初代98マルチ(PC-9821):通称「38マルチ」(386だから(涙))を所持していました。 そのカタログには「HDD最大120MB」と書いてあったのに、堂々と170MBのHDDを取り付けて 動かしていた思い出があります。NECのサポートに電話すると、「公称は120MBです。でも…、 他のメーカーさんの物で、もっと大きな容量の物を載せているお客様も、いらっしゃる… みたい……ですねぇ…」とかいう、非常にあいまいなお返事をいただいたことも覚えています(笑) カタログスペックだけ見て、そう簡単に引き下がるわけにはいきません。

そこで、困ったときはWWW検索が一番頼りになります。とりあえず128MBのSDRAMが搭載できることが 裏付けられている証言がとれればそれでOKですので、「9821 SDRAM」などのキーワードで あちこちを検索してみました。するとそこで、予想を覆す記事を発見したのです。

V166(またはV200,V233)では、マザーボードが430VXの為、128MB SDRAMは使えません。

え"……。目が点になりました。このサイトは98のマニアックな改造をしているサイトで、 知識がない人が書いているとは思えません。それに「マザーボードが…」の記述が、 いかにも「事情に詳しそう」な感じです(笑) ということは本当に128MBのSDRAMは挿さらない のでしょうか。

全く逆の言質がとれたからには、あえて128MBで強行するのは危険です。 ここはおとなしく64MBを2本買って、合計128MBにしようと、計画の変更をしました。 しかし、心の中ではあくまでバルク品がターゲットです。メーカー品は眼中にありませんでした。 とりあえず最初のワナを回避し(笑)、さらなる挑戦を続けます……。

とりあえず64MBバルクを購入。しかし……!

128MBのメモリは挿さらない。私は新しい情報を獲得して、ワナを回避したことに安堵していました。 …しまくっていました。そこでもう一度、慎重になる余裕はありません(笑)。その翌日が日曜日だった こともあって、私はそそくさと近所のパソコンショップ「PC DEPOT」にメモリを買いに行きました。 64MBを2枚で、だいたい2万円強で買えればまあ良いでしょう。合計128MBで頭打ちになってしまいますが、 9821使用者というスネにキズを持つ身 ですから、それ以上は望みません。 車を走らせ、意気揚々とメモリを買いに行きました。

店では普通のI・Oデータ等のメーカー品と一緒に、バルクメモリを並べて売っています。 私はこう見えても結構その道の通なんだぞ、メーカー品なんか買えるか!とばかりにバルクメモリを手にする私…。 通常のメーカー品が64MBで一本25,000円以上の値を付けているのに対して、バルク品は1本10,970円。 まずまず納得といったところでしょう。「レシートは保証書にもなりますので、無くさないようにお願いします…」  あ、はいはい。でも大丈夫なんですよ。だって以前32MBを付けたときには全然オッケーだったんですから。 でもまぁ、初期不良は怖いですから、一応大事にしまっておきます。

しかし! 調子に乗っているのもここまでです。 うちに帰って、早速V233に取り付けて、ビポッと起動してみたところ、恐ろしい表示が 目に飛び込んできました。

640KB + 30720KB

メモリチェックOK。…ちょっと足り無くありません??? いや、全然足りないです!! 300MBも積んでいるわけ無いのですから、これはきっと30MBに違いありません のです。9821は16MB以上積むと-1MBされますし、システムが640KBの他に384KBを使っていますので、 でも全部合わせて32MBしか認識されていないのです。128MB積んだつもりだったのに何故!?

何がなんだか全く判りません。今度は一本で試してみます。

640KB + 14336KB

間違いありません。このメモリは1本16MBしか認識されていないのです。 これって64MBとして売っていたけど、本当は16MBの在庫が紛れ込んでいたんじゃ ないんですか!?と店に言ってみても良いのですが、それでこちらの勘違い だったらあまりにも恥ずかしすぎます(笑) それにメモリの基盤に「CL2」の文字が妖しくプリントされています。 な…なんとかLatencyという、あのメモリアクセスタイミングが、CL=4ではなく、CL=2なのです。 言ってみれば、私にとって未知のメモリだったといって良いでしょう。 店に問い合わせてみるには、こちらの知識が弱すぎです。 だってバルクメモリを買って、それを9821に挿して、 保証してくれもなにも無いじゃないですか!(笑) そこで結局、私は「PC DEPOT」にノコノコ出向いて、こう言ったのです。 「これって返品できませんか?」

そんな無茶なお客はん。でも無茶は承知です。向こうも心得たもので、「これ一度お使いになりました?」  はい…、でも9821に挿したなんて口が裂けても言えません。「それですとご購入価格の 8割で買い取り扱いに なってしまうのですが…」 いえ、もぅ8割でも渡りに舟みたいなものでして…。 「それでは4,607円挿し引きまして、18,429円のお返しになります、 ありがとうございました〜。

ホッとするやら哀しいやら……。 私は一体何のためにメモリを買ったのでしょう。決してPC DEPOTに寄付するためじゃなかったハズですっ。

98とRAMチップの不思議な関係

落胆しすぎて神経が麻痺していたのか、そのまま今度はDOS/Vショップ「ブレインバスター」に 足を運びます。今度も失敗するとイヤですので、恥をしのんで店員さんにご意見を伺うことに しました。あの〜、このメモリって430VXで使用できますか?「はい、別に問題なく使用できる ハズですよ?」 実はですね…PC-9821 V233で使いたいんですよ。使えますよね〜。

「えっ!9821ですか!?」

あ、何…?(^ ^;そんなに驚かなくても良いでしょう!?「いや、9821ではちょっと使えないと思いますケド……」  そ、そうなんですか?(もう自信が100%喪失されてます、念のため)。 実は以前ここで買った32MBのバルク は何の問題もなく動いたんですけど…。

そうなるとそこから話は弾みません。「う〜ん、相性とかあるんですかね〜」と言われても、 なにせ保証のないバルクを買おうという身ですから、結構それが重要なんです。 すると、「すみません、○○さん、このメモリ9821で使えないかって言うんですが〜っ」って 店の奥に相談しはじめて、

何だか大ごとに

なってきた感じもするのですが、そこはこの際、流れに身を任せていました(笑)もぅ何でも来いです。 するとその尋ねられたおにーさんが快く答えてくれましたのです。 「実はですね、ウチでもPC-9821 V200にバルクの64MBを挿したことがあるんですが、ちょうど1/4の容量しか 認識されないんですよ…」 そう、それです!「どうもチップの単位容量 が関連しているんじゃないかと思うんですけどね」

それってもしかして、16Mbitチップを使っているか、64Mbitチップを使っているかっていうことですか?? 「ええ、64Mbitのチップを98では認識しないんじゃないかって思うんですよ。だから64Mbitチップも 16Mbitチップだと思ってアクセスしちゃって、結果的に容量が1/4になっちゃう」 ……な、ナルホド?! それなら説明もつきますね……。

だんだん判ってきました。何が判ってきたかというと、 普通のバルクメモリを買ったら失敗する ということが判ってきたのです。 これはまだまだ調査が必要だと感じ、一旦引き上げることにしました。 お店のおにーさんは、しきりに「I・O製にしたほうがリスクが少ないですよ」と、 自分の店に無い商品なのに親切に勧めてくれたのですが、そこは「そうですね」と 相づちを打って帰ってきました。もちろん、いまさらI・O製に落ち着くのは プライドが許しません!!

情報はWWWに有り

ここで私は、もう一度WWWに戻って検索を始めました。今度は「SDRAM 9821」などという 確定された条件ではなく、PC-98の改造を扱っていそうな所を、片っ端からあたってみる ことにしました。PC-98の改造に詳しそうな掲示板も、記事を1つ1つ読み返していく ほどの徹底ぶりでした。

ここで、「どるこむ」などの有名な掲示板に質問するのも良い手ではあります。 しかし、その場合、ご厚意でいろいろなことを教えて頂けたとしても、 それなりの答えを頂けるまでに数日は待たなければなりません。 私は既に連戦の敗北に疲れていていました(笑)ので、もぅ一刻も早く 正しいメモリを買いたい心境でした。ですから、同じ掲示板でも、

既に記事になっているモノ

が見つからないかどうか、必死で探したのです。 その結果、とある掲示板で、「まさにコレ!!」 という情報に巡り会うことが出来ました。

その情報によりますと、つまりはこういうことなのだそうです。



(おいおいおいおい、ブレインバスターの最初のおにーさん間違っとるがな(^ ^;;;
64Mbitを使った製品は430VXでは×だそうですよ)


そうです、まさにこの情報が欲しかったのです 。遂に見つけました。V233で動くSDRAMです。 中古価格も7,800円だったということで、文句のつけようがありません。 私はもう、翌日のアキバ行きを決定してしまいました(笑)。当初はちょっとメモリでも増設してみるか、 という雰囲気だったのですが、今では長年探し求めていた幻の一品を1万5千円でう〜WANTED!っていう感じです。 ちなみに、この16Mbit仕様のSDRAMは非常に貴重らしいです。なかなか見つけるのは難しいそうですので、 430VXユーザは気を付けたほうがよいのかもしれません。メモリ増設ならば今が最後の時かもしれません。 それにしても、16Mbitチップを使用していないと認識しないとは、何とも厄介なチップセットです。

余談ですが、I・O社製のPC-98用SDRAM NE-SD4100T-64M には、 何故か「64Mbit仕様」と記してあります。これは謎です。 同じ仕様の DOS/V用 SD4100-A64MP は定価が18,000円なのに対し、 NE-SD4100T-64M の定価は36,000円です。あまりにも高すぎます。 ところで、DOS/V用にも、「430VXなど用のSDRAM」として、16Mbitチップを使用した SD4100T-64M がありますが、こちらは36,000円となっています。 やっぱりNE-SD4100T-64M も本当は16Mbitなのではないですか???

該当メモリを発見!!

ようやく、お目当てのメモリが見つかりました。あとは実際に 秋葉原に出向いてそれを探すだけです。今まで苦労したぶん、 喜びはひとしおでした。秋葉原で在庫が確認できたとはいっても 所詮は中古ですから、なるべき朝早く行こうとか、いろいろ 余計なことを考えてしまいます(笑) もっと簡単にいくと思っていたメモリ増設ですが、 思わぬ苦労がかかってしまったものです…。

翌日は朝10時から秋葉原に出向きました。まずは情報にあった ソフマップに出向きます。このとき、WWWの掲示板にあった情報を よく見ておけば良かったのですが、私はソフマップの中古店といえば 5号店だと思っていました。実は元の情報には0号店(本店)5Fと 記してあったのです。

まずソフマップ5号店に向かいます。ここの3階には中古パーツが 目白押しになっています。そこでメモリの欄を覗いてみたのですが、 SDRAMの64MBは、PC100対応かそうでないかの2種類しか置いてありません。 私としては確かにここで在庫を確認した方がいると思い込んでいましたので、 思わず店員さんに尋ねてしまいましたが、「今はご覧の通り、在庫自体が 少ないんですよ」…なるほど、たしかに普通のSDRAMも有ったり無かったり といった感じで、とても16Mbitチップを使用したSDRAMを扱ってみるとは 思えません。確かにここで見つけたという話を聞いたんですけどねぇ、 と言ったところで、それ以上の結果は望めそうにありません。

そこで次には、道を1本隔てたところにある6号店を覗いてみることにしました。 おかしいなぁ、確かに5号店って書いてあったよな〜、とずっと勘違いしたまま 納得がいかない思いだったのですが、そのおかげでたどり着ついた6号店で、 思わぬ掘り出し物に遭遇します。

168pinDIMM(16Mbit仕様) SDRAM 64MB 6,800円

ガラス張りの棚の中にポコッと置いてあった青い箱は、そう、 まさに記述にあったSANWA製のメモリなのです。遂に発見です!


SANWA製メモリ(64MB)リテールパッケージ。
それにしても店先では見かけないデザインです…。


一箱だけですが、確かにありました。まさか箱に入っているとは 思いませんでしたのでビックリです。それに値段にもビックリです。 予定では7,800円だったのですから、思わぬところで1,000円 浮いてしまいました。あの〜、これって2箱ありませんかねぇ…。 「いえ、これは中古品ですので、これだけになってしまうんですよ」 あ、そうなんですか、それじゃひとつだけくださ…… って、どこ行っちゃうんですか(^ ^; 2箱なければ全くいらないってワケではないんですよぉ〜!!(笑)

さて、とりあえずSDRAM(16Mbit仕様) 64MBを1本ゲットしました。 これと同じ物がソフマップの他の店に在庫があるかどうかなんて、 知りたいんですが、……わかりませんよねぇ。「ええ、ちょっとそれは 無理ですね〜、すみません」 いえいえ、無理を言ってスミマセンです。 そうなると、なんとしてももう1本見つけなければなりません。

前日に調べた別の情報では、OTTOという店でNEC純正のメモリ PK-UG-MD2の中古を見つけたとい記事がありましたので、今度はそちらに 向かってみます。あの〜、PC-98 VALUESTARで使えるメモリを探して いるんですが……。

「あ、いや、うちは東芝専門店でして…」

あれ、れれれ…そうなんですか?? おかしいなぁ、と思って外へ出ると なるほど、OTTOはこの2階でした。お、おじゃましました〜(^ ^;;

気を取り直して2階に上ります。そこにはNEC純正PK-UG-MD2はありませんでしたが、 64MB DIMMが飾ってあります。値段は9,800円。値段でう〜んと悩んでしまう ところもあるのですが、まぁ品薄なものを探していることですし、9,800円ならば 出せないことはありません。しかし、なんとなくチップの形状が気にかかります。 いや、確たる証拠があるわけではないのですが、なんかイメージが違うというか、 その…、昔良く見たSIMMみたいなイメージがあるのです。 迷いましたが、とりあえず他をあたってみることにしました。 あとで知ったことなのですが、EDO-DRAMを使用した 168pin DIMMってあるみたいです。あ、あぶないところでした〜(^ ^;

気をつけましょう、ええ…(はらはら)。で、その後あちこちのパソコンショップを まわりました。その中で唯一、TWO TOPの1階にあるOVERTOPという店に、 16Mbitとしっかり記述してあるSDRAMを発見しました。が、これは新品ですので、15,800円…… ちょっと高いですよね。結局10時から歩き初めたのに、時計は13時を 回っていました。そしてようやく、TWO TOP、OVERTOPと回ってくれば、 その後には真の目的地であるはずだった「ソフマップ0号店」にたどり着きます。

その5Fには、確かにありました!!SANWA製のSDRAM(16Mbit仕様) 64MBです。 こちらは外箱のないバルク製品でしたが、中箱(プラスチック)の中の紙に 見えるのは確かに「SANWA」という文字…。そうです、ここには最初からこうして お目当ての商品が並んでいたのです!! 値段は7,800円でした。

「ソフマップ5号店」ではなくて、「ソフマップ0号店5F」……。 ようやくそこで勘違いに気づき、今までの時間は何だったんだ〜っ!と肩を落としました。 しかも、東芝専門店まで探したし(爆)、 EDO DIMMの誘惑にも堪えたし、もぅさんざん苦労したにもかかわらず、 こうして在庫が5つも並んでいるのを見ると、安堵と怒りが混ざっておそってきます(#^_^) しかしまぁ、そのおかげで同じ製品をソフマップ6号店で1,000円安くゲットでしたのですから、 結果的には逆に喜ぶべきことなのかもしれません。

このSANWA製メモリを2本買うのに、(7,800円+6,800円)×1.05=15,330円 かかりました。 PC DEPOTに寄付したのが 4,607円×1.05=4,388円で、 合計19,718でした。一番最初の予定では2万円強でしたので、遠回りはしたモノの、 目的は達したと言えるかもしれません。苦労も金ナリ?時間も金ナリ?いえ、確かにその通りでございます…。 得したとは言えないかもしれません(涙)

ようやく認識!みなさんも気を付けましょう…

ようやく目的を達した私は、少し秋葉原をうろつくことにしました。でも、幸せイッパイ、という わけではありません。だって、このメモリが絶対動くという 保証はないのですから、本当は自宅に戻って実際に動かしてみるまでは、気が気でなりません。 久しぶりの秋葉原闊歩なのですが、どうしても頭の片隅にSDRAMが張り付いてしまっていました(笑) ところで、その秋葉原で見たCMには笑わせてもらいました。あのiMacのTVコマーシャルが、 街頭で流れていたのです。私としては初めてみるバージョンで、iMacとWindowsマシンで、 どちらが早くセットアップを完了してインターネットに接続できるか、というCMです。 残酷なわりには程良くウィットが効いていて、アップル復活間近を思わせる内容でした。

……いえ、iMacなんて間違っても買いません(笑) 問題はSDRAMです。 ようやく自宅に帰って挿し替えにかかりました。

V233のカバーが開いたまま放置されている

のが、昨日のイヤな思い出を増幅させてくれますが、 そこは昨日とは違って、今日は自信が多少なりともある状態です。

箱を開けると、確かに出てきました、16Mbit仕様のSDRAMです。下の写真を見ると判りますが、 一枚16Mbit(=2MB)のチップで64MBを構成するには、一枚のDIMMの上になんと

32枚ものSDRAMチップが載って

いないといけません。これはなかなか見ていて壮絶でした。430VXチップセットが 何故128MBのSDRAMを認識しないのかは判りませんが、もし128MBを認識したとしても、 これが倍の64枚 になるのかと思うと、 128MBも挿したく無くなるというモノです(笑)


基盤の上に載っているチップが、一枚16Mbit=2MB。
片面16枚、両面で32枚搭載して、やっと64MB。


さぁ、いよいよ実際に起動させてみます。もしこれでメモリカウントでストップしたり した日には、そのまま多摩川のほとりに埋葬してやります(笑)  しかし、大丈夫でした。

640KB + 129024KB

……感動の瞬間です!! 128MB認識です。搭載できる最大容量を背負い込んだのです。 本当に、ちょっと気を付けていれば簡単に終わった事柄に、いらない苦労を目一杯させて もらいました。でも、非常に経験になりました。16Mbitチップに悩まされることはもう無いでしょうが、

保証外の改造には入念な下調べが必要

なことは、身に染みて確認できました(;_;)。

それではもう一度、今回のトラブルについて再確認しておきましょう。

VALUESTARをお持ちのみなさん。少しは参考になりますでしょうか。 I・O DATA製などのメモリを買うと本当に25,000円くらいしますので、 ここは是非、16Mbit仕様SDRAMのバルクにチャレンジしてみてください。 (もちろん、自己責任でお願いしますのです…)



さて次は、このV233に、

K6-2 400MHzを取り付けようと

考えています。どうせまたきっと、きっと、よからぬトラブルが待ち受けていることでしょう。 いいえ! 判っているのです!! きっとそうなのです(笑) でも、PC-98シリーズには、他のAT互換機には感じない、何かしらのカリスマを感じます。 え、私だけですか?(^ ^; でも、丸1年以上使って、せっかく愛着が湧いてきたパソコンなのですから、 やっぱりできるだけ長く使いたいですよね?

それでは今回のVALUESTARパワーアップ報告はこの辺で。
同じ境遇のVALUESTAR保持者のご意見、ご感想などなど、お待ちしております〜(^ ^)

 

ご意見、ご感想は、 とらんぱ伝言板 または、 C-KOM(c-kom@mbf.nifty.com) まで。

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