有機ELフルキーボード「Optimus」、200台完売の「内訳」が気になる・・・

2008/04/20

■2008/04/04 [全面が有機ELディスプレイになっている「Optimus」、フルキーボード発売
全面が有機ELディスプレイになっている「Optimus」、フルキーボード発売]
 
全面 フル有機EL でお値段が 25万円 なキーボード 「Optimus」 ですが、
克明なレポート記事がインプレスさんから出ています。
 
■【写真と動画で見る】フル有機LEDキーボード「Optimus Maximus」
~全キーにディスプレイを内蔵した夢のキーボード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0409/optimus.htm
 
■フル有機LEDキーボード「Optimus Maximus」ハードウェアレビュー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0421/optimus.htm
 
 
その中で気になった 「しょうもない部分」 をピックアップ。
 
まず、前回お伝えした25万円というのは、クレバリーさんで付けて
いる価格です。発売元というか輸入元で付けている価格はというと、
 
一般的な単体キーボードの値段は、安いもので1,000円前後、高いものでも2万円を超えることはまずない。しかし、このOptimus Maximusの値段は、なんと1,500ドル以上。円高の現在のレートで換算すると約16万円だが、当編集部が注文した2007年5月時点では1ドル約120円だったので、実に19万円ということになる。画素数は少ないとはいえ、113個ものキーにディスプレイを内蔵させた結果、文字通り桁外れの価格になってしまったのだ。
ということで 1,500ドル、日本円にしても16万円(~19万円)ということです。
差額は売れるかどうかも判らないものを輸入してるショップさんの
リスクぶん が上乗せされているという感じなのですね。
 
まぁキーボードに16万円も出せる方なら、それが25万円になっても
何ともないでしょうが・・・(相変わらず投げやり)
 
今回も 会社の経費 でなければ、絶対に買っていなかった。
 
自分で買うんだばかあぁぁっ!! (ぱしーん)
 
 
・・・っと、そこまで考えてふと思い立ちました。
 
しかし、なんと初期ロットの 200台は、予約開始後あっという間に完売 してしまったのだ。勝手な推測だが、購入者はこの製品に、「子供の頃、TVや映画で見た未来技術」に似た憧れのようなものを投影し、購入したのではないかと思う。また、開発者達は「ただ自分たちがこんな製品を使ってみたい」という気持ちだけで製品化したのではないかと思う。
というように、200台があっという間に売れてしまったことが記されていて、
おもわず「世の中にはお金の余っているモノ好きも多いのね」という
納得の流れになりそうなのですが、よくよく考えると、
 
 「メディアの取材用」 と 「ショップの見世物用」 が
 
200台のうち何台あるのかという観点がすっかり抜け落ちています。
 
もちろんOptimusを個人で買うようなマニアックな方がいらっしゃる
のも承知していますが、そうした 「取材用」「見世物用」
としてのOptimusが世界中から必要とされていることを考えると、
 
 あれ? これ実は「エンドユーザ」にあんまり行き渡ってない?
 
という懸念もちょっとしてきます。実際、インプレスさんのように
こういうガジェットのレポートを出すことがメディアとしての
プライドにも関わってくるようなトコロはいっぱいあって、
そういうところはこうして 「経費で」 買ってしまうワケでして・・・。
 
クレバリーさんに入荷された実機が売れたのかどうかは存じませんが、
たとえ売れていなくても、こうしてサンプル入荷のニュースが流れ、
「あそこに行けばサンプル見られるかも!」 という話題になれば、
別の意味での 「コスト回収」 が見込めるかもしれません。
ある程度そうした効果を狙っての商品取り扱いでもあるのでしょう。
 
もちろん日本だけではなく 世界中のメディアと世界中のショップ
がそうして購入・仕入れを行うことを考えると、200台完売というのは
実は大したハードルではないようにも思えてきます。
 
Optimusフルキーボードを個人で買った人のレポートがどれだけあるのか、
ちょっと気になるところです。(もちろんあるにはあるのでしょうが・・・)


2008/04/20 [updated : 2008/04/20 23:59]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
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