YouTubeの著作権を巡る議論、ここまでの流れ

2006/07/18

※これは日曜コラムの前段です。
→「YouTubeと著作権 - ルール改変を迫るための社会的影響力
YouTubeと著作権 - ルール改変を迫るための社会的影響力
 
YouTubeは白か黒か、という議論がにわかに沸騰してきています。
ここでは日曜コラムの前段として、最近のYouTubeを巡る議論がどんな調子で
進んでいるのかを確認するためにも、ここで取り上げさせていただきます。
 
■ニセモノの良心「Youtubeに不正映像上げてる奴らを排除しろ!」
http://soulwarden.exblog.jp/3379529
言わせてもらう。テレビ録画のアップは、どんな理由をつけても
犯罪だ。著作権の例外規定にあてはまらない限り。
無条件でYoutube褒めてる奴は 「ナイス万引き!!」
って言ってるのと変わりはしない。そこで犯罪を助長させるなよ。

 
■煩悩是道場「はてな離脱計画」
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060712/hatena060712
何故、やめようと思ったのか。
それは「注目の動画」が開始されたからである。
張られている動画の殆どがYOUTUBEであり、その殆どが
著作権に抵触している と思われるからだ。

 
■deblog「法律を変えるのは言論ではない」
http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20060713/p1
うーん、あのね、法律を変えるのは言論なんかじゃないよ。
エラそうな人がエラそうに「著作権とは」とか言っても、
なーんにも変わりゃしないよ。だってさ、今じゃ当たり前の
「ヘアヌード」 なんて、1991年の篠山紀信「ウォーターフルーツ」
以前は摘発の対象だったんだよ? これまでダメだったものが、
ある日突然ヒット商品に早変わりしちゃったんだ。
法律なんて全然変わってないのにだよ?

 
■煩悩是道場「法律を変えるのに言論は必要だ」
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060713/1152759620
なし崩し的に変容する事を認めていないわけではないし
所謂時代の流れに即して法律も柔軟に変容する必要もあるだろう、
とオレも思う。オレが言いたいのは、だからといって 何ら声明も
発しない儘に 行動だけを、しかも企業が行動として示すという事に
物凄い強い違和感を感じるわけ。

 
■音極道茶室「YouTubeを白く塗れ!常識が変われば景色も変わる」
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000161.html
日本にレンタルレコード業が台頭した時、まだ著作権法に
「貸与権」は無かった。極めて違法性の高いビジネスだった。
それが今では細かな問題はあるにせよ、ビデオを含めた
レンタル業は完全に社会に根付いた。
コンセンサスさえ取れれば 法は後からついてくる
どういう意志を持つかが重要なのだ。YesかNoか。是か非か。

 
■煩悩是道場「YOUTUBEは白く塗れない。少なくとも現状の儘では。」
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060717/YOUTUBE060717
しかし、だ。「金鉱」はあくまでも金鉱所有者の物であり、
「此処に金鉱がありますよ!」と金鉱を所有していない者が
大声で叫んだり、所有者に無断で掘ったり して
良いのだろうか?答えはノーの筈だ。

 
■北の大地から送る物欲日記「YouTubeはまず黒から灰色を目指すべき」
http://d.hatena.ne.jp/hejihogu/20060717/p4
ニーズがあるから、それを見たいから、人はそのコンテンツを
見るのであり、そのニーズは著作権を所有していない人間の集団
から出てくるもので、著作権を所有している人が作るものではない。
著作権者の権利を守るがために、ニーズをかき消してしまい
コンテンツが普及できる可能性を摘み取ってしまうことは、
本当に著作権者にとって良いことなのだろうか?

 
■気まぐれディジット「YouTubeを灰色に」
http://d.hatena.ne.jp/capra_h/20060717/p3
そもそもの問題は、「コピーがビジネス」 であることなのです。
もっと本質的には、「モノを売るビジネスモデル」が問題なのです。
なぜならば、それが「モノ」であるかぎり、コピーしなければ
売ることができないからです。
そこで、「価値を売るビジネスモデル」を提案します。

 
■音極道茶室「著作権者が全ての流通をコントロールすべきという発想は「無断リンク禁止!」と同じ」
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000162.html
クリアすべき問題は多いだろうが、目指すべきゴール地点は
前向きに設定して欲しい。というか、YouTubeは確実に前を向いて
いるはずなのだが、肝心のユーザ側が(権利者でもないのにも関わらず)
著作権侵害を理由にYouTube批判をするのでは本末転倒な気がしてならない。
これが既得権益を有する既存勢力と新興ビジネスとの
「政治の問題」 であるがゆえに。

 
引用長ぇeeeee!!! でも、いずれも読み応えのある良文ですので、
YouTubeと著作権に興味のある方は是非一度目を通してみて、自分なりの納得を
見出してみてください。芯の通った納得解を見出すのはなかなか難しいはずです。
 
それでは、今週の日曜コラムに続きます。
→「YouTubeと著作権 - ルール改変を迫るための社会的影響力
YouTubeと著作権 - ルール改変を迫るための社会的影響力


2006/07/18 [updated : 2006/07/18 07:52]


この記事を書いたのは・・・。
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▼ はてなブックマークのコメント ▼

siowulf 2006/07/18
最近のYouTubeを巡る議論がどんな調子で
I11 2006/07/22
6人しか発言を紹介していないのにまとめもへったくれも無い。
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▼ コメント ▼

No.15553   投稿者 : ミッチー   2007年10月18日 12:10

3ヶ月で5万円稼げるというブログに誘われました。
内容はyoutubeの動画をブログに載せるだけと言うものなんですが、これも著作権を犯してることになるのですか?やったら捕まりますかね?
教えて欲しいです。



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