自らの亡霊に怯える音楽産業 - 永遠の命を得たデジタルデータ

2005/07/31

日曜コラムです。こんばんは。
8/4(木)に開かれると言われている Appleのスペシャルイベント
 
 ついに iTMS Japan がお披露目になるのか?!
 
というウワサで持ちきりになっています。
 
iTMS Japanは本当にこの日に発表になるのか? もし発表になったとして、
その価格や品揃えはどのようになるのか? とにかく8/4(木)に何かが
発表されることは間違いありませんから、注目していきたいと思います。
 
そんな中、逆にこんな冷や水を浴びせるニュースも流れました。
 
■速やかに「iPod課金」を――音楽関係7団体が強く要望
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0507/28/news106.html
 
音楽文化の振興のために尽力している方々からのお言葉で、
 
 『 iPod 1個あたり、○○○円の上納金をくれ!
  今スグくれ! くれないのか、この泥棒どもめ! 』
 
ということらしいのですが(;´Д`) どうしましょう。
 
彼らは音楽の売り手側の仕組みに深く突き刺さった存在であり、
商品の販売条件はあくまで彼ら売り手側が決めることです。
しかし、私的録音補償金であれ、CCCDであれ、OpenMGであれ、
その販売条件が私たちのとっておきの楽しみを奪うものであれば、
どうしてそれを決めた彼らの商品を好きになることができましょうか。
 
少なくとも私は、私的録音の是非について、明確な線引きの説明を
受けたことはありません。そもそも補償金とは、不当な使用法が為されて
損害を被っているために、その損害を補償するという位置づけのハズです。
その損害とは何でしょう? ファイル交換ソフトによる海賊版データの流通?
レンタルCDからのリッピング? それともお金を払って購入したCDから楽曲を
iPodに取り込むことも、彼らにとっては「損害」なのでしょうか?
 
購入したCDをiPodに放り込んで聴く、それだけで 「損害」 になる?
 
実は私は、それがあながち笑い話ではない、と思っています。
つまり彼らは、「購入したCDをiPodに放り込んで聴く」というスタイルでさえ、
自分の利益を半減させてしまうポテンシャルがあり、だからiPodのような
デジタルオーディオを使わせないようにするか、あるいは使わせるなら、
使えば使うほど上納金を払わせる仕組みにしないといけない、と、
そう考えているような気がするのです。
 
「そんなバカな!」とお思いになる方も多いかと思います。ではここで
このお話を考える上で重要となる、2つのキーワード を出しましょう。
 
1つは、「永遠の命を得たデジタルデータ」、そしてもう1つは、
「エンタテインメント消費に充てられる時間の有限性」 です。
 
 
音楽は「リッピング」という概念を経て、初めて 「媒体からの独立」 という
新境地に突入しました。音楽とはLPではなく、テープでもなく、CDでもない、
音楽とは、データそのもののことになったのです。そしてそのデータは、
デジタルならではの以下のような特性を持つことになりました。
 
 ・劣化 しない。 →古い曲が価値を失わない。
 ・アクセス性 に優れている。 →古い曲もすぐに探し出して再生できる。
 ・場所 をとらない。 →古い曲も捨てなくて良い。
 
音楽を保存する媒体は壊れても、データ自体はバックアップコピーを繰り返して
いけば絶対に無くなったり劣化したりしません。また、物理的な媒体と違って、
大量に貯めるほど検索に苦労するということもありません。そして保存場所に困って
古いものを廃棄する、というプロセスも、デジタルデータには必要ありません。
 
音楽は「媒体からの独立」を契機に、古い曲が永遠に その価値を保持するという
未体験ゾーンに到達したのです。それが大げさではないことを、iPodが物語っています。
 
CDという単位で音楽を扱い、コンポやMDウォークマンでアルバム単位の作品を1枚1枚
聴いていた時代には、古い曲を掘り出して聴くことはほとんどありませんでしたし、
保存場所の制約から、一度飽きてしまえば捨てたり売り払ってしまうこともしばしばでした。
 
媒体に依存しているデータは、大量に管理することはとても難しいのです。だから
私たちは、時には 紛失・劣化・破損 という形で、時には 売却・廃棄 という形で、
古い曲へのアクセスを諦めてきました。「私は○百枚のCDをずっと管理しているぞ」と
反論する方もいらっしゃると思いますが、では、その中でここ半年でプレイヤーに掛けた
ことのあるCDが果たして何%あるかを考えてみてください。きっと、とても少ないはずです。
 
ところがiPodは違います。データは「媒体」の不自由さから独立し、それは「永遠の命」
を持つこととなります。そして、古い曲も新しい曲も、数千~数万という単位の曲を、
かさばることなく保管でき、ボタン1つでいつでも呼び出すことができるようになります。
 
そう、私たちはこのデジタル化によって、
 
 古いデータへのアクセスを諦めなくても良い
 
ということに気が付きはじめたのです。古い曲も、新しい曲も、いつまでも
同じ1曲として楽しみ続けることができる・・・、シャッフル再生 という概念は、
その 古い曲との出会い までもコーディネートしてくれるようになりました。
 
 
しかし、考えてもみてください。私たちが音楽を聴くために捻出できる 時間
当然のことながら 有限 です。そんな中で、デジタル化された音楽データは、
古い曲もいつまでも同じように楽しめる環境を提供してくれます。それはつまり、
 
 貯まり続ける古い曲こそが、新曲販売のライバルとして立ちはだかる
 
ということに他なりません。新曲を沢山売るためには、古い曲に飽きてもらって、
古い曲はどんどん捨ててもらわなければなりません。どうしても捨ててくれない
のであれば、時間と共に劣化・破損して貰わなければなりません。
 
新曲を販売する際にしか料金を徴収できない今までの音楽販売のスタイルを貫く
のであれば、「古い曲の存在は商売の邪魔にしかならない」 というワケです。
実際、iPodによって古い曲を掘り起こされて、「こんな曲あったなぁ~」と
ノスタルジーに浸って楽しんでいる方は多いと思います。そうやって
古い曲で楽しんだ「時間」は、その1つ1つが、
 
 新曲を買って聴いてくれたかもしれなかった「時間」
 
なのです。「エンタテインメント消費に充てられる時間」は有限であり、その時間を、
あなたは「新曲」ではなく「古い曲」を聴いて過ごしたということになるのです。
 
どうですか? iPodは、過去の曲までを徹底的に掘り出して、
 
 音楽コレクションの活用効率を最大限に高めようとする
 
機器なのですが、それが如何に新曲の販売を阻害しうるか、
ということがお判りいただけるでしょうか。
 
いえ、これはとても一面的な見方であることは承知しています。
逆に、音楽の活用効率を高めるiPodのような機器が使えるからこそ、リスナーの
触れる音楽の総量が増え続けるのではないか、という考え方もまた一理あるでしょう。
 
しかし私は、音楽製作側の人々が、「古い曲の活用が新曲の販売を阻害する」という
漠然とした恐怖 を持ち、リスナーの手元に「永遠の命を得たデジタルデータ」が
保管されることに対して猛烈な抵抗を感じているのではないかと、そう思えて仕方がありません。
 
彼らが音楽データに対して必死になって掛け続けた著作権保護機構(DRM)は、どれも音楽を
長期保存する術を頑なに封じたものでした。彼らが音楽のデジタル化を積極的に進めないのは、
「デジタル保存・管理」そのものへの恐怖、つまり自らの生み出した作品の賞味期限を
コントロールできないという恐怖から来るものなのかもしれません。
 
だとしたら、違法コピーかどうかは実は問題ではありません
 
「・・・えっ?」
 
そう、「違法コピーかどうか」を争点として、「ここまでは違法じゃないはずだよね」という
理論で彼らを説得できると思っていたら、いつまで経っても話が噛み合うことはないでしょう。
違法コピーが有ろうが無かろうが、彼らに今までと同じ利益が落ちるかどうか、それだけが
彼らの争点なのです。そしてそれを受け入れるのも、頑なに拒むのも、私たち次第なのです。


2005/07/31 [updated : 2005/07/31 23:59]


この記事を書いたのは・・・。
CK@デジモノに埋もれる日々 @ckom
ブログ「デジモノに埋もれる日々」「アニメレーダー」「コミックダッシュ!」管理人。デジモノ、アニメ、ゲーム等の雑多な情報をツイートします。




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kitashirakawa 2005/08/01
新曲を販売する際にしか料金を徴収できない今までの販売スタイルでは、古い曲の存在は商売の邪魔になる。
kinow 2005/08/01
音楽とは、データそのもの 違法コピーかどうかは実は問題ではありません
tks_period 2005/08/01
音楽がデータとして認識されるということはどういう事なのか、分かりやすくまとめてくれてる。
odhrfm 2005/08/01
「古い曲の存在は商売の邪魔にしかならない」
DocSeri 2005/08/01
iPodによる「損害」とは違法コピーではなく、旧曲再生により阻害される新曲購入
shidho 2005/08/01
違法コピーかどうかは関係がない。
shibacho 2005/08/01
なるほど
PuHa 2005/08/01
「古い曲の活用が新曲の販売を阻害する」ことが問題で違法コピーは建前かもしれないという記事。
nyaofunhouse 2005/08/01
だって新しい曲はだいたいつまんなんだもん。聴きませんよ。デジ/アナ関係なし。
otsune 2005/08/01
利便性があがると消費してくれなくなる。という視点は新鮮だ。
karpa 2005/08/01
>古い曲の価値が下がらない=新曲を買ってくれない=儲からない
RanTairyu 2005/08/01
良視点&良見解。JASRACにしても、古い曲を単位売りできる良いチャンスなのにねぇ。
John_Kawanishi 2005/08/01
カスラックの偉い人たちがそこまで意識していたか疑問だけど、非常に面白い視点
hiro_y 2005/08/02
確かにiPodでシャッフルする場合、古い曲と新しい曲を区別することはない。
kasedac 2005/08/04
音楽がデジタルデータになることで古い曲を聴き直す機会が増えると、新しい曲が売れなくなるという理屈
fellows 2005/08/07
商業主義
d-mate 2005/08/30
私が好きなJAZZは古いコンテンツが再利用されるジャンル、廃盤も多く、ネット配信への期待は大きいのだが
santaro_y 2005/09/08
データとして媒体から独立
yoshid6m 2006/01/25
iTunes
h2onda 2006/09/19
「古い曲の存在は商売の邪魔にしかならない」
webmarksjp 2008/07/13
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No.1499   投稿者 : 匿名   2005年8月 1日 08:59

デジタル化による永続化とからむビジネスモデルとしては、
・PCソフトのサブスクリプションモデル、ASPモデル
・ゲームソフトにおけるネットゲーム
なんかが先行事例として挙げられますね。

これらから考えると音楽もいずれは「聞いた時間分だけ金払え」ってことになる可能性もありえますね。


No.1500   投稿者 : uni   2005年8月 1日 11:39

古い曲の価値が下がらない=新曲を買ってくれない=儲からない
の図式は私の一般人の頭からは出てきませんでした^^;

普通なら”音楽に触れ合う期間が増える”と言う事では音楽業界にもゆくゆくはメリットがあるとは思うのですが、
そんな一消費者の悠長な考えには付き合ってはくれないのでしょうね。
それか一般人と著作権保護団体には、考え方にかなりの隔たりがあるのかもしれません。
そういう意味ではアーティストもファンもただの商売道具で、育てる気なんて無いのかもしれませんね。

駅の弾語りや、幼稚園の児童学習用の音楽にさえ著作権使用料を請求するJASRACがある今日この頃。
たとえ商売とは言え、ガツガツしすぎの様な気がします。


No.1501   投稿者 : 匿名   2005年8月 1日 12:14

育てる気がないってことはないでしょう。
「お金を儲けるために」大切に育ててますよ、きっと。


No.1502   投稿者 : 三戻   2005年8月 1日 19:54

この人たちはアーチストは自分たちに著作権管理を
任せるものだと思ってるからおかしいんですよね・・・
媒体変われば彼らの錬金術は力を失うのは当然なのに

対応間違えると
ituneに直接楽曲提供するとアーチストが損しますねぇ・・
これは絶対+には働かない
慎重に対応して欲しいです。”音楽”のためにも


No.1504   投稿者 : uni   2005年8月 2日 10:44

>Anonymousさん
>育てる気がないってことはないでしょう。
>「お金を儲けるために」大切に育ててますよ、きっと。

その育て方に大きな間違いがあるように感じてるんですよ。
言わば、現在のアーティストしか育たない「偏った愛」^^;
次の世代を考えない、ぺんぺん草も残らないような育て方では、ゆくゆくは損になるとは思わないのでしょうか。。


No.1506   投稿者 : 匿名   2005年8月 2日 16:02

まあ業界が潰れそうなのもそうだろうし
いまどきちょっと手を広げたらネット上で最新の音楽をただで落とせます。
デジタル世代にかさばるケースやジャケット、CD本体など邪魔なだけです。

正直こんなことでもしないと失われた金は取れないと思いますが。
正規品を買う意義などちゃんと運動展開して訴えた方が変なお金請求よりも有効でしょうね。

>uni
>普通なら”音楽に触れ合う期間が増える”と言う事では音楽業界にもゆくゆくはメリットがあ>るとは思うのですが、
>そんな一消費者の悠長な考えには付き合ってはくれないのでしょうね。

一部の人を除いて人が音楽を積極的に買う、聞く、年代というのは限られてると思います。
その短い期間に教育が実を結ぶことも少ないでしょう、
だからこそこういう動きがでるんでしょう。
古い曲を繰り返し聴くことではそのまま新しい曲を聴かないで過ごしそうだと私は思いますが。
そしてなによりデジタルですね、音楽に触れ合う期間が増える=アーティストのCD等を買う、
その他音楽業界にお金が落ちる行動をする。
とはならず、ネット上で、あるいは個人間でコピーされた音楽収拾で終わることも多いでしょう。
若いための金銭的な理由からもそうなり易い。

私は音楽も普段聞きませんし特定のアーティストに心酔してませんし、
殆どCDを買うこともないのでおこがましいですが。

来てしまったデジタルの時代を見据えてユーザーからも歩み寄って、
なんとかお金を取ろうとする音楽業界を批判するだけでなく、
どうすれば皆納得できるのだろうかとユーザーからも色々提案していくのが双方の為かと思います。

音楽業界批判=お金を払わずコピーで済ますのが正義
なんて図式がネット上では洒落になってない風潮があると思います。


No.1507   投稿者 :     2005年8月 2日 16:05

>ネット上で、あるいは個人間でコピーされた音楽収拾で終わることも多いでしょう。
>若いための金銭的な理由からもそうなり易い。
補足です、そうなって育った世代はその後成長しても
著作権に意義など見出さなくなるということも多いと思います。


No.1508   投稿者 : uni   2005年8月 3日 10:24

>一部の人を除いて人が音楽を積極的に買う、聞く、年代というのは限られてると思います。
>その短い期間に教育が実を結ぶことも少ないでしょう、

その意見は一般的に見てごもっともだと思います。
ですが個人的に著作権関連企業に訴えたい事は、この先向かう方向を独断で決め付けず、
物事について様々な角度から議論してから歩む方法を検討してほしい事です。
私としてはどんな事があろうとも、考え方の根幹として”互いに育てあい助け合う”共存関係を忘れてはいけないと思います。

ですが、正直ここ数年の流れを見ていると、CCCDの時もそうですが互いに歩み寄るまもなくいきなり泥棒扱いです。(これはレーベルですが)
そして去年大きな問題を生んだレコード輸入権の時も、音楽業界は変わりませんでした。
彼らはいくら私たちがWEBと言う、けして小さくない媒体の中で叫んでも何も聞いてはくれないのです。

私的には、ユーザーから歩みゆる時期は終わりました。
最近では、私もそんなに普段から音楽を聞くわけではないのですが、「この業界はもう駄目だ」と言う杞憂にほぼ包まれています。。

>音楽業界批判=お金を払わずコピーで済ますのが正義
>なんて図式がネット上では洒落になってない風潮があると思います。

それは間違っていますね。正しくは”納得がいかなかったら買わない”のが正解です。
そもそも音楽への興味がなくなる事が彼らにとって一番の痛手になる事です。
レコード輸入権の時にCKさんも同じ考えを薦めていましたが、私もついにこの考えにいたりました。。


No.1529   投稿者 : みなさんへ   2005年8月 9日 11:52

ちょっと聞いてください。歌という「言葉」はみんなの頭の中の「記憶」ではなく
心の中の「水」になるんです。
「水」は時間が経てば汚くなるかもしれませんが、消えるということにはならないんです。
だから歌は忘れないほうがいい…いや、わすれてはダメなものだと私は信じてます。


No.1540   投稿者 : CK   2005年8月12日 04:08

みなさま、沢山のご意見ありがとうございます。いろいろ考えさせられます。
折しもタワレコとNapsterの提携話が聞こえだしたところです。
サブスクリプションモデルについてもこれからいろいろ話が進みそうですね。
 
私がこうしたエントリを書いているとき、いつも頭の中にあるのは、
業界全体の縮小傾向が、売り手か消費者の「どちらかの所為」という議論でしか
進まないことへの辟易感でした。需要が減ることはどちらの所為でもなく、
自然に起こることであって、売り手は需要が減ることを察知したら、
「新しいモノを作り始める」ことでしか、飯の種を維持できないと思っています。
 
「今まで通り作っているから、今までより売り上げが減るのはおかしい」、
などと言っていたら、ナタデココ業者は今頃長者番付行きです(゚∀゚)
消費者から歩み寄って、欲しくも無いナタデココを買ってあげるのもまたおかしな話です。
デジタルによって商売のルールが変わらざるを得ないのであれば、企業は「消費者のため」ではなく
「自分自身の売り上げのため」にも、そのルールに適応していかなければならないでしょうね・・・。



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